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あかねやん国。

大したコトない日常を割と感動的につづります

追憶の菓子

そう。
僕が小学校2年生の頃だったろうか?
授業中クラスのみんなひとりひとりの机の上に
ティッシュが一枚敷かれその上に置かれた
サイコロ状の和菓子が2個。

当時の担任の後田先生が出張だか何だかのお土産で
クラスのみんなに配ってくれたものだ。

恐らく他のクラスは内緒なのだろう。
その場で食べてしまうよう言われた。

学校で!しかも給食でもない時間に!!
お菓子を食べれる!!!
当時の僕にとってとんでもなく異例の事態に
嬉しさと背徳感が入り混じった戸惑いを覚えながら
そのお菓子をそっと口に運んでみた。

シャリっ!

なんとも軽やかな歯ざわりに続き
とろっとした寒天に包まれた小豆の
甘さとえもいわれぬ食感が口の中に広がった。

な、なんだ~!!!?
このすごっくおいしいお菓子は~!!!

当時の衝撃は今も新鮮に記憶に残っている。

子供の頃というのはどっちかといえば
チョコやクリームがついたやつに人気があるもので
僕も社会人になるまではあんことかには
食指が向かなかったんだけど、コレは別格だった。

この名も知らぬお菓子。
一体なんて言うお菓子だったのだろう?

当時読んでたドラえもんの中で、
売れない和菓子屋さんの宣伝をする話があったんだけど、
その中に出てきた「きんつば」というお菓子が
もしかしてそうなのかも。

と長い間思ってた。

で、大人になって初めてきんつばと呼ばれる和菓子を食べてみたら
じぇ~んじぇん違ってた。(もちろんコレはコレでおいしい)

その時の落胆ぶりは相当なものだった。
じゃああの教室で食べたお菓子は一体なんだったのだ?!

ただ、思い出すたびに気にはなってたんだけど、
あえて探すことはせず自然なめぐり逢いを待っていた。

でも・・
そんな風にのんきに構えてたら
とうとう30年以上も経ってしまったではないか~!!!

つーわけで、昨年末くらいに和菓子好きな常連さんとかに
その思い出のお菓子の特徴を伝えて訪ねてみたのだけど
意外に誰も知らない事が分かった。

も、もしかして、ボサっと待ってるだけじゃあ
決してめぐり逢えないお菓子なのでは?!!

不安に駆られた僕は先日。
とうとうネットで探してしまったのだ。
そしていとも簡単にそれらしきお菓子を見つけてしまった。
(簡単に見つかりそうだからホントはしたくなかったんだけど・・)

ところが意外と扱ってるトコが少なくて、
ネットでも2店舗しか見つけれなかった。
一つは島根の和菓子屋さん。
もう一つは東京の和菓子屋さん。
それぞれ違った名前で販売されてた。

確かに。これじゃあ待っててもめぐり逢わなさそうだ。

つーわけで、僕にしては珍しくネット通販で菓子をお取り寄せした。
(近い方の島根の和菓子屋さんから)

それがコレだ!

「薄小倉」(うすおぐら)

開けてみるとこんな感じ。

僕の記憶だとコレを半分にしたようなサイコロ状で
表面ももっと平滑だったんだけど・・

食べてみると・・シャリっ!

こ、これだ~!!!
間違いなくこのお菓子だ~!!!!!

ただ記憶の方はもう少し寒天が多めで
とろっとしてたんだけど
店や時代によって配合は違うだろうから。

甘く煮た小豆を寒天で固めて、
型から出した後2週間ほど表面を乾燥させて作るのだそうだ。

約40年ぶりに食べることが叶ったこのお菓子。
邪道とは思いつつもネットで探してヨカッタ。

インターネット、
ありがとう~!う~、う~、う~(←邪道に思ってゴメンねのエコー)

東京のお店は「大納言清澄」という名で売られてるのだけど
しばらくしたら今度はそっちを買ってみようっと=3





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