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あかねやん国。

大したコトない日常を割と感動的につづります

カテゴリー「山歩き」の記事一覧

哲学の森を歩ってみよう!(終)

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N「どうだ?足は?」

おかげさまでずいぶんマシになりましたよ。


ところで、例のアレ。ドコで試しましょうか?

N「下に公園があるからソコでやってみようか。」


了解です!

N「よし。じゃあ行こう!」

つーわけで、お世話になった水神さんから
車で下っていくと・・

「修多羅水源の森」公園というトコに着いた。

ちょうど最初来た時に見てた案内板のすぐ右上にある公園だ。

水神さんから湧き水を引いてるので、ココでも汲めるのだ。
つーわけで持ってきたペットボトルにその湧き水を汲んで
何をするのかと言えば・・・


以前作ったミニ薪ストーブでお湯を沸かすのだ〜!!

ところでさっきまでミストだったのが
この公園に着くちょっと前にに小雨に変わり、
風も強くなってきてしまった。

つーわけでトイレの横の
屋根があるところで組み立てだ。
(ココも風雨が吹き込んでくるけどコレ以上
 マシなトコもないので)

1分ほどでセット完了!

では、N島さんからお借りしたマッチで着火!
(持参したライターはガスが無かったので)

燃焼はお菓子とかの空き容器と割り箸と
店で使用済みのコーヒーフィルターを乾かしたやつだ。

やっぱ煙突効果でめっちゃよく燃える。
ほぼ完全燃焼するので煙もほとんど出ずに
あっという間に灰になってしまうほどだ。

とはいえ一度に燃料入れられるスペースが小さいので
油断してるとすぐに燃え尽きて火が消えてしまう。
よーく見てタイミングよく燃料を焚べねばならない。

とりあえずさっき汲んだ湧き水を入れたメスティンを
天板に置いてみると・・


沸くまでに30分くらいかかってしまった。

途中何度か火が消えて再点火に手間取ったのと、
天板に段差があってメスティンとの間に隙間があるのが原因かな?
コレが密着できればもっと早く湧くのかもしれない。

(余談だけど軽トラでやって来たおじさんが水汲み場で
 この30分間延々と大量のタンクに水を汲んでおられた。
 お店かなんかで使ってんのかな?)

まあとりあえず湯も沸いたので、コレまた持参したカップ麺に
このお湯を注いで、N島さんと遅めの昼食を食べた。

ちなみにコーヒー粉も持ってきたので、
カップ麺を3分待ってる間に再び水汲みに行って戻ってきたら、
もうN島さんはカップ麺を平らげてしまわれてた。
(待ち時間も熱いのもカンケーないんだね・・)

そして肝心のコーヒーの方は・・
もう完全にマッチが湿気って着火できなくなったので断念。

まあミニ薪ストーブが使用に耐えるコトが分かったので
ヨシとしておこう。

そんなこんなで波乱の多良岳を後にして、とっとと帰ってきた。

(結局捻挫はフツーに歩けるのに1週間くらいかかった・・)


おちまい


今回の経路↓





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哲学の森を歩ってみよう!(3)

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さてさて。
展望台を後にして更に登っていくと〜・・


やっとこさ・・


上の車道に到着だ〜!!

五家原岳は頂上付近までこの車道が続いてて
手軽に登れるので幅広い層に人気なのだ。

で、これから「仏の辻」というところに行くそうなんだけど・・

N「この道を上(右)に行ったところに仏の辻への入り口が
  あるんだけど、途中に水神さんへ下りていく道の入り口が
  あるはずだから、それもチェックしながら行くぞ。」


つーわけで道路の右手に下り口を探しながら歩ってみたのだけど・・・

イマイチそれらしきものが見当たらない。

見当たらないまま進むうちに


左手にある仏の辻への入り口に着いてしまった。


N「おかしいなぁ。まあいいや。帰りにまた探そう。」


つーわけで仏の辻へGO!


お!あのでっかくて丸い岩。
アレが仏の辻かな?


と思ったけど、ただの岩だった。


ちなみに写真じゃあわからないケド入口からずーっと
ミストの強風が吹いてるので・・なんだろ?ヌル涼しい?
今まで体感したことのない環境だ。

そんなコトを感じながら進んでいくと・・・

先を歩っておられたN島さんが
N「う〜ん・・・。ないな。仏の辻。もう戻ろう。」
と、戻ってこられた。

え〜?!
なんだろ。今歩ってきた道で何か見逃したかな?
戻りながら怪しそうな岩をよーく見てみたけど、特に何もなかった。


で、さっきのでかい丸い岩。

改めてよーっく見てみると・・

N島さん!なんか岩のてっぺんにありますよ!!

N「なに?!登ってみてみろ!!」


さすがに登るのは気が引けたので、
覆いかぶさるようにしてその “何か” 見てみると・・・

単なる地籍調査の目印だった。


あと、側面には何か意味有りげな文字?っぽいのが彫られてたけど
コレも誰かの落書き臭いな。

(ちなみに後からネットで調べたら、
 引き返した場所から更にあと2倍ほど行くと
 「仏の辻虚空蔵菩薩」があった・・・)

つーわけで、最初に探してた水神さんへ下りて行く道の入り口を
再び探しながら車道を戻っていったのだけどそれも結局見つからず。

しょうがないので、最初車道まで登ってきた道を少し下りていくと
水神さん方面へ続いていそうな道があり、それを少し進んでみると・・

N「おお~、コレだコレだ。この道を探してたんだよ。」

どうやら目当ての道だったようだ。

ところでN島さん。前回この道通ったのって一体いつなんですか?

N「50年前だよ。50年前俺が見つけたんだよ。」

ひぇ~-=3=3=3
そんな前なら入口の状態もずいぶん変わってるだろうから
見つからないのも無理はないんじゃあなかろうか?

当時20代だったN島さんは、若さにまかせて
暇さえあれば色んな山のルート開拓してたそうで、
ココもそのひとつなんだそうだ。

N「いや~、あの時はこの道見つけたのはヨカッタんだけど
  夢中になってて途中でカメラ落としたことに気づかなくってね。
  下山してから気づいたんだよ。」

え~!それでどうしたんですか?

N「翌週にS木君とM浦さん誘って、横に並んで
  この道を歩いてもらって捜索したんだよ。」

で、見つかったんですか?

N「S木君が見つけてくれたんだよ~!」

さすがS木さん。
昔っから頼りになる人だったんだなぁ。
幸い雨も降ってなかったので、カメラも無事使えたのだそうだ。

と、そんな話をしながら歩ってると・・・

グギッ=3 ぎゃぁぁああああ!!!

N「どうした?!」

僕の悲鳴に慌てて振り返るN島さんに、
「あ、足を挫いてしまいました~」
とうめきながらその場に座り込む僕。

そう。ココで右足首を挫いてしまったのだ。
水神さん方面へトラバースする形で
こんな感じの道を歩ってたんだけど、

雨で地面も柔らかく、ガレも多数転がってて
ただでさえ挫きやすい環境に加えて
昔っから挫き癖のついてる右足が谷側だった
という不運が重なって起こった事故だ。

この右足首は、中学生の頃昼休みに友達と「助け鬼」で
走り回りながら校舎の角を左に曲がった瞬間。
右足が溝にハマってもんのすごく捻挫したことがあるのだ。
でそれ以来、右くるぶしの下ら辺の腱だか筋肉だかが伸びちゃってるようで
大人になってもちょくちょく挫いてしまうようになってるのだ。
(なんの段差もない平地でやるときもある)

このように挫き癖がついてる分、
逆にダメージは比較的少ないとは思うのだけど、
そいでもめちゃめちゃ痛い。
一昨年の正月に左足挫いた時と同じくらいの痛さだ。

でもまあしばらく座ってると少し落ち着いてきて
庇いながら歩けそうだったので
ユックリ、ユ〜ックリ進むことに。

ところが!
グギギっ=3=3 ぐぎゃぁぁぁあああああ〜!!!!!
お・ん・な・じ・と・こ・ろ・を
また挫いた〜!!!!!!!!!

ぐぅぅぅぅぅ=3=3=3
もはやうめき声しか発することができない。
しゃべることもできないほど痛い。

最初の挫きで右足外側面が下がり気味になってるから
注意しててもガレをコロッと踏むと
右足首がグリッと外側に捻り返ってしまうのだ。

倒れたまま全く身動きとれずに
ウンウンうめいていると、

N「よし。もう上の車道に戻って待っとけ。
  俺が下りていって車で迎えに来てやるから。」
と、おっしゃってくださったのだけど
水神さんを見たいのと、
あと予てからこの日に試してみたいことがあったので
しばらく休んで、ユックリ下りていくことにした。

つーわけで途中も何度か同じところを捻り返しそうになるのを
こらえながら40分ほどかけてジリジリ下りてくると・・・

何やら人工物が。


ワーオ=3
立派な堰堤が現れた。

N「よーし。ココまでくればあと一息だぞ。」

堰堤の下に回り込んで、更に下っていくと・・


Oh!立派な東屋!!


そしてこの東屋の下が〜・・・


水神さんなのだ〜!!

ありがたいことに、パワースポットじゃあないか。
今一番分けてもらいたいものだよ。

N「よ〜し。じゃあココで待っとれ。
  俺は車取ってくるけん。」

どうやらココは最初の駐車場のすぐ上で
しかも車で入ってこれるトコらしい。

お言葉に甘えて、ココで休ませてもらうことにした。


ホワンホワンホワワワワ〜・・・(回想・OUT)

つーわけで、N島さんを待ちつつ
水神さんのパワーをいただきながら
捻挫した足首を冷やしてたのだ。

いや〜、しかし。
ホント冷た〜い。
1分浸してるだけで足が痛くなってくるほどだ。

しかしコレがイイ。

痛いの我慢して冷やしていると反射作用で
足の芯から温度が上がってきて血流が活発になるので
患部を補修するいろんな細胞の働きも良くなるはずだ。
もちろんすぐに治るわけではないけど
今後治癒していく上で、この怪我したての最初の
細胞アクションがいかに円滑に行われるかが、
早期回復への重要なカギになるのだ。(たぶん)

とか思いながら
ニンニンニンニンと足を浸していると、
程なくN島さんが車で戻ってこられた。

お手数おかけします〜=3=3=3








To Be Continued        \\\




哲学の森を歩ってみよう!(2)

←(1)はコチラ


さてさて。
コレでルートも分かったことだし、
僕の役目は終わりだ。
あとはもうN島さんについていくだけだ。
もう足場の悪いトコをギョロギョロしながら
歩かなくて済むよ。


今度は今までと打って変わって
結構頻繁に目印テープがあるので迷う心配もない。


ところで今回は行かないけど、多良岳山頂の手前に
金泉寺というお寺兼山小屋がある。

僕も30年くらい前にN島さんやS木さんと行ったっきりなんだけど、
去年の4月からS木さんが毎週末この小屋の管理をしておられるのだ。

というのも。
ソレまでは長崎県の予算で管理人がいたんだけど、
なぜか昨年度までで予算が打ち切られてしまって
管理人不在となってしまったのだ。

とはいえ、多良岳愛好家にとっては金泉寺はなくてはならない山小屋だ。
つーわけで山仲間の間で相談の結果、S木さんにお願いしたところ
快く引き受けてくださったのだそうだ。

なので毎週末、長崎市から車で通って
土曜〜日曜泊りがけで小屋番をしておられるのだ。
ガソリン代はもちろん何の報酬もない。
完全ボランティアだ。

やはり尊敬すべきスゴイ人だ。
S木さんは。

と、ココまでが去年N島さんから聞いてた話。

ところが今年になって話が急展開したのだそうだ。

長崎県と佐賀県をまたがる多良岳。

(金泉寺は長崎県側に位置する)

当然佐賀県側にも大勢の愛好家がいる。

N「その中でも麓の太良町に熱心な若者がおってね。
  しょっちゅう多良岳を訪れるだけに留まらず、
  時には中学生を引率してきて
  山小屋で薪割り体験させたりして
  若い世代にもどんどん多良岳にハマってもらおうと
  SNSでもその魅力を発信してるんだよ。」

へぇ〜すごいですね。
学校の先生かなんかなんですか?

N「いや〜なんばしよる人やろかね?
  まあそれよりも、その地道なSNS発信がなんと!
  (山口祥義)佐賀県知事の目にとまり、視察に来たんだよ。」

ほぇ〜=3

ちなみに山口知事は僕が視聴していたアニメ「ゾンビランドサガ」の
イベントにも精力的に出演して声優とユーチューブに出たりもしてるので
フットワークの軽い人だな〜とは思ってたんだけど、
体面的な活動だけでなく、こんなふうに県民の小さな声も
ちゃんと拾っておられるのを知って感心した。

しかもすぐ視察に来るところを見ると
ホントに県のために自ら動いて回ってる
“ホンモノ” の人だと思った。

N「で、そこからが面白いんだよ。
  その佐賀県知事が(現・大石賢吾)長崎県知事に
  『金泉寺の件、よかったら佐賀県で面倒見ましょうか?』
  と連絡したら、慌ててお忍びで視察に来たらしく、
  そこで初めて金泉寺の現状を知ったらしいんだよ。」

まあ知事なりたてだからしょうがないですよね。

N「それでなんと!再び予算がつくことになって
  また(たぶん)来年度から管理人がつくから
  S木君はわざわざ小屋番しに来なくて済むようになるんだよ。」

そりゃそうだ。
山小屋一つ管理できなくて
隣の県に面倒見てもらったりしたら
それこそメンツ丸つぶれだもんね。

いや〜しかし、スゴイことだ。
小さなこともこんなふうに動いていくのだなぁ。
そしてすごいなぁ。SNSの発信力。
今まで全くSNSというものに興味がなかったけど
使い方次第でホントに役立つものなのだなぁと
改めて認識させられた。


とか言ってる間に、途中から現れた岩場地帯を登っていくと。

N「この先に(友達が紅葉の写真送ってくれた)
  展望台があるんだよ!」


すると程なく目の前がドーンっとひらけた!


て、展望台だ〜!!

(たぶん誰かが良かれと思って設置したビールケースなんだろうけど
 劣化してたら踏み抜いて怪我をしそうなのでコレはスルー=3)

で、展望台(岩)に登ってみると〜・・・


うわぁ~~=3=3=3

な、なぁ〜んも見えネー。。。
(まあ分かっていたけど)

一寸先とは言わないまでも、1m先はもう真っ白ケッケだ。

(N島さん撮影)

見えないからと言って覗き込もうものなら
あっという間に滑落してしまうだろう。

クワバラクワバラ。。。



To Be Continued           \\\









哲学の森を歩ってみよう!(1)

とつとつとつとつ=3=3=3(←滝の音)


ひぃ〜あひぃ〜=3=3=3


はぁわ〜=3=3=3 チベターイ!


え?
なんで2022年6月23日(木)あかねや定休日の
13時53分に五家原岳の水神さんの清流に足を浸しているのかって?

実は・・下りてくる途中で右足首をくじいてしまったのだ〜!!

ホワンホワンホワワワワワ〜・・・(回想・IN!)

この一週間前。

〜あかねやにて〜
N島さん「この前、五家原岳の “仏の辻” に行こうとしたら
     途中で道を間違ったみたいで、全然違うところに
     下りてしまったんだよ。もう一度ちゃんとしたルートを
     確認したいから一緒に来て探すのを手伝ってくれんね。」


つーわけで今朝。
そのちゃんとしたルートを探すべくN島さんの車で
一路五家原岳へ。

梅雨の真っ只中だったんだけど、
この日だけはなぜか雨が降らないでくれてたので
決行っとなったのだ。
天体観測館や白木峰高原(←たぶん約30年ぶり)を
通り過ぎてどんどん山奥へと進んでいくと〜・・・

うへぇ〜。めっちゃガスってますね。

(写真だとクリアだけど実際はほとんど前が見えなくなってた)
N「こりゃヤバいなぁ。前が見えんぞ。」

さすがのN島さんも度々停車しながら
低速で慎重に進んでいった。

こりゃ霧というよりも多良岳一体にかかった
雲の中を走ってるのではないだろうか?

ちなみに学生時代の卒業旅行で
友達と車で野宿しながら南九州一周したんだけど
そんとき霧島山に夕方入ったら、スンゴイ霧で
文字通り一寸先も見えない状態になったので
路肩で朝まで寝て過ごしたたもんね。

あの時に次ぐ視界の悪さだ。

そんな中を恐る恐る進んでいくと・・・

ようやく目的の駐車場に到着〜!


朝9時に市民会館横から出発して1時間40分もかかった。


いや〜しかし。
全体が雲に覆われて秘境感あるなぁ。。。


この辺り一帯は多良岳「修多羅の森」(すだらのもり)となっており 
“修多羅” とは峰から峰へ渡り歩く修行の仏教用語だそうだ。


ちなみに今いるトコが赤丸印。(左の道から来た)

今来た道を更に進み続けると山茶花高原に着くのだ。

とか言ってる間にN島さんも準備完了。

なんと!畑仕事で履き潰した長靴の底を抜いて
登山靴の上に履き濡れガードにするという
すごいアイデアを披露された。
ス・ゲー=3=3=3

ソレに引き替え僕はフツーの運動靴。
(コレが後の悲劇の原因に・・)


ま、そもそも登山靴持ってないしね。


そんなこんなでレッツ・ラ・ゴー=3

(まるで天界にでも入門するようだ)

しかしホント雲の中だなぁ。


ほんの1分登っただけで、振り返るともう駐車場は全く見えなくなった。


まあでも結構涼しいし、全身にまとわりつく湿気が
なんか美肌効果を高めてくれそうな感じだぞ。
天然低温ミストサウナ的なもんかな?


ところでN島さんってただでさえ仙人感があるのに、
こうして雲の中さまよってると、より一層仙人感が増すなぁ。。。
 
ちなみに今回のミッションは、
この山をトラバースする登山道(今歩ってる道)の途中から
尾根に突き上げていく道を探すというものなのだけど・・・

N「あれ?おかしい。道が分からんようになった。」

エ〜?!
登山道に入って3分しか経ってないのに!
でも確かに、ガレが崩れていて道の判別が困難になってる。

N「なんか上に道があるように見える。ちょっと行ってみよう。」

僕も遅れないようついていくと・・

N「おかしい。見上げているとアチコチ道があるように見えるぞ。」

やはりこの視界の悪さはN島さんの長年の経験と勘をも
鈍らせてしまってるようだ。

というより、山というものはそもそもこういうものなのだ。

昼間と言えどもちょっと視界が悪かったり
影の具合、草木の生え方次第でどうにでも見えてしまうのだ。
ソコへ自分の目的や欲求が加わると、自分にとって都合の良い
ありもしない道を見出してしまうのだ。

コレが山での遭難事故のきっかけになるのだろう。
そしてコレは山の高低に関わらず同様に起こりうる現象だ。
故にこのような現象に陥ったとき、警戒心の薄い低山ほど
無理に進んで遭難してしまうのだと思われる。

こういう時は、どんなに低い山だろうが、
どんなに登り始めてほんの3分だろうが・・・

N「よし。一旦戻ろう。」
そう!さすが百戦錬磨のN島さん。
決して舐めず、傲らずに、分かるところまで戻るのが最善なのだ。

つーわけで15分ほどさまよったところで、
道が分からなくなったトコまで戻って、
今度は下の方へ行ってみると・・・

1分ほどで立派な石段のある登山道に繋がった〜!


恐らくN島さんは前回の失敗から
尾根への登山道を見逃すまいとの焦りと
視界の悪さが相まって架空の道を描いてしまったのだろう。
クワバラクワバラ。。。


N「どっかにオレが見落とした登り口があるはずだ。
  オレは目が悪いから、シッカリ見といてくれよ〜!」

そう。
今回の僕の役目は尾根への登山道を見逃さないよう
右側ばっかりに目を凝らして歩っていくというコトなのだ。

そうは言っても、今日だけ雨降ってないとはいえ梅雨の真っ最中。
道もぬかるんでるし、ガレも結構散らばってるから
足元もお留守にはできない。
おまけにN島さんはドンドンドンドン進んでいくから
意外に神経使う役目だ。

せめてもの救いは、登山道が割と広くてシッカリしてるってことだ。
つーわけで今度は迷うことなくズンコズンコと進んでいくと・・

道を塞ぐ大木が切断されている!


実はコレ。
前回N島さんがチェーンソーで切ってくださってたのだそうだ。


N「こん前はせっかくチェーンソー持ってきたけど
  途中でガソリン切れで後半は手ノコで切ったからキツカッタよ。」


いやいや。
結構サラッと言っておられるけど、
こんな大木(しかも生木)を手ノコでって、
どんなに大変だったコトか。

僕もよく手ノコで板とか切ってるから
その大変さ過酷さは想像に難くない。

やはり恐るべし。N島さん。(来年80歳)


ところで、そもそもなんでN島さんはこのルートを
探しているのかというと、去年の紅葉の頃
N島さんのお友達がこの山行記録を
ヤマップというブログに上げておられてて、
それをLINEで教えてもらったのだそうだ。
(LINEはおろかスマホすら持たない僕の
 はるか先端を行っておられる・・)

つーわけでココからはそのLINEで送られてきた山行記録と
スマホのGPSとをこまめにチェックしながら進むことに。

それによると尾根への登山道はまだ先みたいなので、
僕も不必要に目を凝らさずに歩くことができた。
(最初っからそうしてくれれば迷わずに済んだのでは?)

でしばらく歩って、そろそろ登り口が近づいてきたな〜
と思ったところで・・はたと止まるN島さん。


見ると右手に赤いテープがアチコチに巻いてある。


N「おお!ココじゃあないか?」

(すかさずデータをチェック)

そう。前回N島さんはこの入口(赤矢印)を見逃して
そのまま下って(青矢印)いってしまったのだ。


N「よし。間違いない。こっから登っていくぞ〜!」

ちなみにこの登山道をそのお友達が「哲学の森」と
名付けたのだそうだ。(センスあるなぁ・・)

雲のおかげで神秘性が深まって
より一層その名にふさわしくなってるよ。。。



To Be Continued           \\\






猪見岳〜稗ノ岳(終)

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改めてN島さんの驚異の吸引力に
恐れおのののか・・いや恐れおののかされたところで
稗ノ岳へ〜・・・GO!

うどん屋から車で約1分。
なんか団地?住宅街?に入ってきた。

そう!ココは!!
今までバスの行先表示板では何度も見たことあったけど
実際にどこに存在するのかは全く知らなかった、あの!
長与ニュータウン緑ヶ丘団地だったのだ〜!!!

思わぬところで長与ニュータウン緑ヶ丘団地に入れるとは。
わ~い=3
なんか儲けた気分だ。

でも、こんな住宅街のど真ん中走ってて
山とは無関係な気がするんだけど・・

と思ってたら、奥まで行って左に曲がると
もうそこからいきなり山へ突入する道が!
恐るべし。長与ニュータウン緑ヶ丘団地。

そして上り始めから結構な急坂。
N島さんの車もウンウン悲鳴を上げている。

それでもがんばって上っていったんだけど、
ソレに加えて舗装された道とは言え至るところに
砂利とかが散らばってるので、
とうとうしばらく上ったつづら折りのカーブで
タイヤが滑って上りきれなくなってしまったのだ〜!!

つーわけで、一旦僕が降りて軽くしたところで
改めてブブ〜ブボロブボロッ=3=3=3
となんとか上った。

僕も再び乗り込もうと車が来るのを待っていると・・

あれ?あれあれあれえ〜?!
な、N島さ〜あん!
忘れ物ですよ〜!!
僕〜!!!

まるで最初から僕なぞ居なかったかのように
そのまま止まらずにブブ〜ン=3 と
上っていってしまわれるではないか〜!!

今までそんな冗談したこともなかったのに、
一体全体どういうコトだ?!

慌てて走って追いかけるけど、
全く止まる気配も見せず、
更に上のつづら折りカーブも越えて先へ行ってしまわれるではないか〜!!

最近薄々気にはなっていたのだけど、
もしかして認知症なのか〜!?

そんな疑いをいだきつつ
とうとう先のカーブを曲がって見えなくなってしまった車を
さっき飲み込んだばかりのうどんの逆流に抗いながら
ヒィヒィ追いかけていくと・・・

路肩の駐車場に車を停めておられた。

実はココがその稗ノ岳の岩の下だったのだ。

はぁヨカッタ=3
認知症じゃあなくて。

駐車場の手前には比恵ノ岳神社(鳥居と祠のみ)があって
ちょうどこの日神事があるということで、
ココの自治会方が1人来られてた。

この後他のメンバーも来られるそうなので、
そうなるとN島さんの車は邪魔になってしまう。

N「よし!じゃあサッと登ってサッと降りよう!」

ロープが何本か垂れ下がってるほぼ垂直に近い岩場が登り口だ。
さすがN島さんはスイスイ登って行かれる。

僕も置いていかれないようデブい体をうねらせながらロープをよじ登り上の道へ。


こっから細い道を登っていくと・・


Oh!もうそこは岩の上だ〜!!(約2分)

とってもイイ眺め〜。

つーわけで恒例(?)のドローンフラ〜イト〜=3

(猪見岳では飛ばすトコなかったのでヨカッタ)

こうして見るとスゴイ岩だぜ〜=3







お!さっき置いてけぼりされた道も見える〜!




と、3分ほどのフライトを楽しんだ後
ドローンを着陸させようとすると・・・

ちょっと風が強かったので装着してた紛失防止用テグスが
風に煽られて周囲の木々に絡まってしまったのだ〜!

ドローンも少し先の梢に引っかかってしまった。


ギリギリ行けるトコだったので手を伸ばして
テグスからドローンを外して回収。
続いて引っかかりがなくなったテグスを
改めて巻き取って回収。

ふぃ〜=3
危なかったぜ〜。

テグスもつける場面を考えないと
こうして仇になってしまうこともあるんだよね。

つーわけで無事駐車場へ帰還。
(N島さんは先に戻っておられた)

ココで比恵ノ岳神社にお参り。
「ズケズケとお邪魔してしまってすみませんでした。」
(ホントは登る前に参るべきだったのだけど・・)

さてさて。
まだ13時。

N「よし!もう一つ探検に行ってみるか。」

再び車に乗り込み、上ってきた道を更に先へ。

お!あそこに見えるのは!!


猪見岳じゃあないか〜!

こっから見てもやっぱり東の峰(右側)より山頂(矢印)の方が
低いような気がするんだけど。。。

とか思いながら車に揺られてたら・・

N「う〜ん。道がわからんようになった。」


N「ココでもないしな〜。」


ドコを目指しておられたのか聞かされなかったけど、
どうも迷われてしまったようだ。
(道の分岐もかなり多かったし)

つーわけで結局断念して帰ることに。

その代わり川平にあるS木さんの畑に寄って(僕は初)
久々にS木さんに会って新玉ねぎをたくさん頂いて帰ってきた。
N島さんが道に迷ってくれたおかげでラッキーだった。


おちまい

今回の経路







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